こんにちは!ちびフェスプロデューサーのさとうゆきです。
頑張る小さなお店のオーナーさんを応援したく、寄り添い系のブログを書いています。
今日はお客様は、選んでいいんです。という話。
年明けから、とある商店街のスペースで開催しているマルシェのリブランディングに関わらせていただいています。
当初はビジュアル変更がメインのご依頼だったのですが、ビジュアルを変更するということは、核の部分を固めないと変えられないのでね。
というか、私はそこをやらずして何をやる!と言う考えです。
で、一緒に話し合いを重ねて今頑張っているところです。
そのチームに、インターンの学生さんもいらして、若いパワーと新鮮な意見がとっても参考にもなるので、今日はそこでの気付きをシェアします。
先日の打ち合わせで、
「もっともっとターゲットをイメージして、来て欲しいお客様を選んでいかないといけないですね!」と話した際、インターン生が
「え? お客様って、選んでいいんですね!」
と新鮮なご意見をくれました。
もう、お客様は神様ではない
私の実家は電気屋です。
母はいつも「お客様は神様だから」と言って、お客様を大事にするし、時にはマウントとってくる嫌な客にも、何を言われてもぐっと堪えるとても辛抱強い、出来た人です。
父も超温厚で、お客様とは揉めたこともなく、多分ちょっと嫌なことがあっても、晩酌の量がちょっぴり増えちゃうだけで、家族のために頑張って働いて、家族を守ってくれました。←生きてます
そんな両親の元で育った素直な私は、お客様を「神様」と信じて、、、、
なわけがない(笑)
10年ほど前、雑貨屋を開業するために色々独学で学び、マーケティングという言葉を覚えました。
ターゲットを絞って、来て欲しいお客様に来てもらう。
え???そんなことができるのだろうか!
(↑由紀心の叫び)
もうね、色んな本を読み漁って勉強したものです。
で、いざ雑貨屋オープン。
するとね、もちろん来て欲しいお客様に来ていただいたけれど、来てほしくないお客様にも出会いました。代表的なのは
- 値切るおばちゃん
- 私のセレクトした商品に文句を言う人(欲しいものがないというおじさん)
- ぶっちゃけダサいハンドメイド雑貨を、ここ(店)に置いてくれと強引に言ってくる人など
こういう人たちに出会うと、毎回自分を反省したものでした。
どんなお客様に来て欲しいのか
反省したことは2つあります。
1.絞りきれていなかった
やっぱり雑貨屋だからね。商品は多岐に渡るわけで。
最初の頃は、この商品達を通して私が伝えたいライフスタイルというのが、少々ぼんやりしていたのも事実。
要は、売上を作るために色んな人に来て欲しいという欲がでてしまい、コンセプトをふわっとさせて、絞りきれていなかった(絞るのが怖かった)のです。
2.伝わっていなかった
これ、結構あるあるじゃないかな。
店に入った途端や、イベントに参加した先で「あれ?私が来るような場所じゃなっかたかも」と思った経験ありませんか?アウェイ戦。
これは、前情報で、自分とは関係ない と、気づくチャンスがなかった。とも言えるかなーと。
この店(イベント)は、こんな思いでやっていて、こんな価格帯で、こんなクオリティのものがあって、こんな人をターゲットにしています!というのが、伝わっていないのですよね。
店(主催)側の、圧倒的な情報発信不足。
私の雑貨屋時代の体験談です。↓
店頭では手作りの作品(京都の陶芸家さんのものや、本業のアクセサリー作家さんの作品)を置いていました。もちろん、それなりなお値段です。
しかし、世の中のハンドメイドブームが相まって、誰でも作家になれて、誰でも販売できるようになり始めた頃でもあり、なんちゃって作家さん(失礼)が急増し始めました。
趣味の延長でちょっと上手に作れたから、売れるんじゃないか!というぬるいお考えの方が、自分の作品を置いてくれないか!と売り込みに来るわけですよ。
販売価格を聞けば、バザーに毛が生えたような金額。
「材料費+少し手間賃がいただければ〜」なんておっしゃる。
物の金額、時間と技術に対する対価、店頭に置くためのコストなどなど、言いたいことはたくさんあったけれど、この人一人に説明することではない。
そこで感じたのは、売り込みが決していけないとかではなく、私の店が、そういう店ではない。ということを世の中にお伝えできていなかったのだと反省しました。
中にはもちろん素晴らしい作品もあったし、良い出会いもあったことを補足します。
ターゲットを絞るって勇気が要るよね
ターゲットを決めるとき、ただでさえお客様が少ないのに、ここへ来て更に絞るだなんて。。。と踏み切れずにいること、ありませんか?
その絞ったターゲットが来なかったらどうしよう、、、と不安になることありませんか?
わかるわー(笑)
でもね、ここは勇気!ではないでしょうか
注意しなきゃいけないのは、ターゲットというと、すぐに、〇〇にお住まいで、年齢は40代で、主婦で、小学生の子供が一人いて〜と、考えがち。
もちろんそれも大事なのですが、自分がターゲット側になったのを想像してみてください
「逗子にお住まいの40代の主婦で小学生の子供が一人いるひと〜」って言われたらどうですか?
私ならくくるな💢
みんな同じだと思うなよ💢😤って言いたい。
もっと絞って絞ってカラカラに
絞るというのは、ターゲットの地域をもっと絞れとか、年齢を43歳にして。という意味ではないのです。(場合によっては、エリアと年齢の絞り方もあるけど。。。不動産屋くらいか?)
好きなものは何か、大事にしていることは何か、、どんな雰囲気だと心地よいか。など、そういう価値観を 絞って絞って尖らせていくのが大事ではないでしょうか。
なので、もしかしたら、蓋を開けてみたら10歳の女の子と70歳の男性が集まるかもしれないです。
でもそれは共通した価値観があって、楽しいと感じたり、居心地よく過ごしてもらえて、店側の思いにも共感してくれいるということなら、その人たちは、絞った先に居てくれたターゲット、ということになります。
追加で、もうひとつターゲットを絞る上で私が大事だと思うこと。
それは「嫌なことが同じか」です。
好きなことって数上げればいくらでもあげられるけど、これは苦手だなーというのは、人間そんなたくさんはない気がします。
例えば私なら「ママさん」で一括りにするイベントとか、チラシがダサい(pc慣れない人が作ったんだなーな)イベントとか、常連さんで溢れていて一見さんは入りにくいお店とか、店主がめっちゃ怖いとか。。。(結構あるじゃん)
要は最初から分かってたら、近寄らない。
そう、分かってたら行かないのですよね。
お店側も嫌なことは公表してよい
- 全席禁煙です/喫煙できます(タバコが嫌/タバコを吸います)
- 小学生以下お断り(騒がしいのが嫌)
- お子様が店内を走り回るようでしたら、退店してください
- 当店のスタッフはマスクを着用しません
よく見かけるこう言うのは、ある意味嫌なことを公表してくれている、ともとれます。
嫌なこと、自分が苦手とすることも、言い方さえ気をつければ公言しても良いと思います!
それは、ターゲットでないお客様にもあらかじめご案内してあげているから。思いやりってやつです。
ターゲットを絞った先にあるもの
今一緒に取り組んでいるマルシェも、絶賛 ターゲットのお客様をしつこくイメージ中です。
ここが一番苦しいけれど、頑張らなきゃいけないポイント。なので、頑張っています。
絞って絞って絞り切った先に、くっきり浮かび上がってきたお客様はきっと、近い将来、吸い寄せられるようにあなたの元に来てくれると信じています。
なぜなら、ターゲットが決まったら、そのお客様に伝わる言葉で、お客様が喜んでくれることを提供するだけだから。
て、人のことは言えるのにねえ〜〜、自分のこととなると見えずらいし、難しいものですね。
私もがんばりまーす!
今日もお読みいただきあいりがとうございました。
コメント