海のほとり美術館に参加して〜中編〜

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こんにちは。
ちびフェスプロデューサーのさとうゆきです。

2022前半の活動記録として、逗子アートフェスティバル2022のプレ企画「海のほとり美術館」にスタッフとして参加した記録を綴っています。
海のほとり美術館に参加して〜前編〜

今日は中編です(後編もあるんか!って話ですよ)

逗子映画祭へワークショップ参加

逗子のGW中の人気イベントの一つ、逗子映画祭

今年は3年ぶりに開催されました。

逗子海岸で行われる映画イベント。
日中は様々なアーティストのライブパフォーマンスを楽しみ、湘南エリアの美味しいフードとお酒を楽しみながら、黄金のサンセットと共に始まる巨大スクリーンでの映画。

最高です。

その映画祭で、海のほとり美術館として、ワークショップを開催しました。

ペットボトルのキャップからできた糸を、参加者の皆さんに指編みしていただいて、大型インスタレーションのパーツとなるものを作っていただきました。

皆さん、最終的にどんな作品になるのかよく分からないけれど、何だか楽しそう!と言って、前のめりで参加してくださいました。

これもまた、海のほとり美術館マジックなんだと思う。

ギリギリで刷り上がったチラシもこの時にお渡しできて、個人的には5/22から開催されるイベントのPRがしっかりできたと思いました(笑)

父の作った電動糸巻き機も大活躍。この無骨でアナログな感じがまた良かったみたい。

映画祭の数日前に夜なべ仕事でできたスタッフトレーナー↓↓

すべてがアナログで、ギリギリで、手仕事。そしてパーツごとはプロがいるという謎すぎる集団が、この海のほとり美術館のスタッフたち。

おそらく、これが仕事がだったらありえないけれど、みんなボランティアで集まって、できることをできる人が手探りでやっているからなんだよね。

きっと自分達でイベントを作るということは、

こういう不安定感も込みで進んでいくしかないし、それがあるから みんなの結束も強くなっていくのかなーとも思いました。

だから、人間関係を築きたい人は、イベントをやるべし!(なんだそれw)

てことで、この逗子映画祭ワークショップ出店のおかげで、私はスタッフの一員としてみんなに打ち解けることができて、

新しい仲間にも出会えて、ますます楽しくなったのでした。

プール設営開始

逗子映画祭と同時に、展示会場となる小坪飯島公園プールの搬入がスタートしました。

お、思った以上に広い。。。って(多分)みんな心の中で感じつつ、だたまだ見ぬ作品を想像して淡々と、アーティスト松澤有子(ゆうちゃん)の指示のもと、それぞれの持ち場でサポートするのでした。

ここから私の夏は始まったな。

私はこの企画には途中(むしろ超後半)参加だけれど、ここまで来るのに(途中延期にもなったので) 約2年。

ペットボトルのキャップを逗子市内の小学校に協力してもらい、回収→洗浄→粉砕→溶かして糸にして→手編みして。

どの工程にもたくさんの人が関わっていて、特に糸を手編みするのは、出来上がった糸を配ったり、受け取りに来てくださる方がいて、それを自宅で指編みして、さらに現地まで届けてもらいという 奇跡の循環(システム)。

2018年のスタートから数えると、延べ3000人の手によって紡がれてきたんだって。

これって、逗子の駅前ですれ違った数人に一人は、制作に関わっているってことでしょ。

すごいよねー

それでも、この広いプールを目に前にしたら、まだまだ材料となるが足りないという現実😱

ゆうちゃんは本当にこれを成し遂げようとしているのか?すごいメンタルだなと、いつも感じていました。

同時に「やる」と決めて色んな人たちを巻き込んできた分、何があっても完成させないといけないというプレッシャーというのかな。結局のところ自分との戦いな訳で。。。(と勝手に想像)

小さくもイベントを立ち上げてきた私としては、最後の最後は自分との戦いだったなーってのをちょっと思い出したのもあって、益々応援したくなったのでした。

天気の良い日はプールに行って、糸を作り、できあ上がったら誰かが手編みして、編み上がった糸を繋いでいく作業をとにかく続けていく日々。

プールサイドには、多分同じように、気付いたら自分ごとになっていた という仲間が集まって、わいわい言いながらオープニングまでの数日間を一緒に作業したのでした。

それでもね、まー、なかなか予定通りには行かなくってね💦

プールに水を入れる日は決まっていたので、ギリギリまでゆうちゃんもみんなも頑張ったけれど、後半は水に入っての作業に。これがまた作業ペースが落ちて、大変だった(と思う)

思うっていうのは、私はプールサイド専門で、水に入らなかったから(すまん)

だって5月って、まだ水冷たいのよ。

結局、自宅にいた夫も呼び出して手伝ってもらうことにして、夫にプールに入ってもらいました(鬼嫁)

ついにオープニング

開始ギリギリまで制作

オープニングパフォーマンスというかたちで、海のほとり美術館は、2022年5月21日の日没にスタートの予定でした。

けれど当日の朝、天気は雨・・・
(雨天中止の予定)

そしてそして、朝の段階では作品は未完成😵

夕方には雨はあがると信じて、みんなでカッパを着て、ギリギリまで制作のお手伝いを。

今思うと、あの空気感は何だったんだろうって思うくらい、みんな必死だった。

そのパフォーマンスというのは、これまで「ぼくたちのうたがきこえますか」シリーズで数々のステージを作ってきた ダンサーのChiiさんが演出、振付、出演し、ダンスと生演奏のパフォーマンス。

私、Chiiさんのパフォーマンスを生で見たコトがなかったので、全く想像ついていなかったのだけど、雨の中、ダンサーの皆さんと生バンドの皆さんがリハをしている姿をみて、何というか鳥肌がたったの。

Photo by Hideki Takemoto

Photo by Hideki Takemoto

この人たち、やばい。。。

何がやばいって、もちろんプロ集団なのだけど、みんな全力に真剣。そしてまさかのノーギャラ。この人たちをこんなに真剣にさせるって何なんだろう。

って答えは出ていて、圧倒的な作品力と人間性を大放出している、ゆうちゃん(松澤有子)とChiiちゃんの魅力なんだろうと。

みんな変態だ。

が、この時私の行きついた、とりあえずの答えだった(言葉を選んでコレ)

Photo by Hideki Takemoto

そんなこんなで、どこを切り取っても一人一人が美しすぎて、作業の手が止まってしまうくらい、間近で口をぽっかり開けて見とれていたのはわたくしです。

Photo by Hideki Takemoto

いざ、開演

Photo by Hideki Takemoto

「お母さん、宝物をみつけたよ」

ゆうちゃんの息子、タロー君のセリフからオープニングパフォーマンスはスタート。

雨も上がって、プールサイドには100名ほどのお客様がいらっしゃいました。

その中で、ゆうちゃんの詩をオリジナル曲にして、詩と歌で繋ぐ生演奏と、水しぶきを上げて、プールの中で踊るChiiちゃんや、ダンサーの皆様。

本当に美しかったし、毛穴全開で感動でした。

パフォーマーChiiちゃん、ゆうちゃん(松澤有子さん)、ミネさん(長峰さん)からの最後の挨拶は、もうさね、景色が滲んじゃって鼻がツーンとして、まともに見られなかったわ。

スタッフのみんなも、やっとここまできたって思っていたんじゃないかなー(私は参加したてだけどw)

オープニングパフォーマンスは2日間行ったのだけど、両日キャンセル待ちがたくさん出るくらい大人気でした。

正直、もっともっとたくさんの方が見られたら良かったのになーって思った。

Photo by Hideki Takemoto

奇跡?の連続

ここまでもミラクルはたくさんあったのだけど、2日間に渡って行われたオープニングパフォーマンスの2日目にね、まだ凄いことが起きました。

それは。。。

パフォーマンスが終わったと同時に、南の空にめっちゃ明るい流れ星が流れたのーーー!

ゴーーーーーー

って音を立てて。

鳥肌が立ってしまいました。最高だ。

このオープニングパフォーマンスには、プロの映像チームもいらしてカメラ10台以上で撮影してくれたので、きっとそのうち公開されると思います。

流れ星も映っているとかいないとか(笑)その時はご案内しますね。

と、怒涛のスタートを切った海のほとり美術館。

なんとかオープンまでこぎつけました。

会期中も、雨や風や色々でアクシデント勃発💦まさにドラマでした。

次はよいよ後編。

私が関わらせていただいた「キッズデー」から、長島源さんのアコギライブ、フィナーレまでをお届けします。

お読みいただき、ありがとございました。

Photo by Hideki Takemoto

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